精いっぱい 頑張っているのに、理不尽なことばかりで辛い。
誰にも分かってもらえない悲しみ、そして孤独感・・・。
子供もそうですが、オトナもイロイロありますよね。
私もここには書ききれませんが・・・
心臓がつぶれるような思いを
長く長~く抱え、イロイロありました。
そんなある日、ふと手に取ってみたのが
噂に聞いていたこの本でした。
読み進んでいるうちに・・・
「ぜひ他のオトナたちにも読んでほしいなぁ~」と。
というわけで、今日はこの「夜廻り猫」という
マンガの本をザックリと紹介します。
感想レビューとしてご参考に♪
1.主人公はのら猫
このマンガの主人公は年齢不詳のノラ猫くんです。
その名も「遠藤平蔵」。
どこかのオジサンみたいな名前ですね。
「泣く子はいねが~(おらんか)?」
人知れず、悲しみを抱える人々、一人涙する人々。
日々、そんな人々を探して、街を歩き回る平蔵。
一見、ちょっとふてぶてしそうな外見に似合わず、
彼はまるで天使のような心を持つ猫なのです。
彼は自分の立場をわきまえています。
「自分にできるのは聴くことだけ」
「そばにいてあげる事だけ」だと。
そんな彼だって、ぶっちゃけ他人の心配どころじゃ~ない。
寒空の下、今日のゴハンにありつけるかさえ分からない・・・。
地元に暮らす猫の仲間たちが時々支えてくれるけど
ハードな野良猫人生を毎日、生き抜いている平蔵なのです。
2.悩みを明かす「ふつうの人々」
そんなネコの平蔵にうながされ、秘めてきた胸の内を
ポツリ、ポツリ、と打ち明けて行く人々・・・。
そんな彼らはどこにでもいる老若男女、
欠点や弱さをかかえたふつうの人々です。
一人一人、みんな個性、立場、年代も違っているのに、
まさに私たちの周りにいそうな人たちなんですよね。
だから、なんともいえないリアリティがあります。
読み進めると、ワタシ自身も思い当たること
「あ・・・こんな事あるある」がチラホラ。
「そっか、自分だけじゃないんだ」って気づかせてもらえたり。
「自分の気持ちを代弁してくれてる」ってチョット嬉しくなったり。
3.悲しみの底にいた友を癒やしてくれた
ある日ワタシはこの本を友だちにプレゼントしました。
独身でキャリアを積んできた彼女は、
数年の間に次々に不幸に襲われ
心の支えになってきた大切な家族らを失いました。
その悲しみも癒えないうちに、
さらに彼女自身まで不治の病を宣告されたのです。
彼女はこうして医師という仕事まで失いました。
病名は他人に話しておらず、私も教えてもらえませんでした。
遠地に住む彼女のために、いったい何をできるのか。
無い知恵をしぼっても何も浮かばず途方にくれていた私。
そんな私が、彼女に送ってみたのがこの「夜廻り猫」でした。
しばらくは彼女から連絡がありませんでした。
そして1ヵ月以上経ったころだったでしょうか。
彼女から連絡が来ました。
「夜廻り猫、とても気に入りました」
「つらいのは私だけじゃないんですね」と。
2巻以降も、全巻そろえて読んでいるそうです。
もし、あなたが深い悲しみ・孤独を知るオトナなら
「私だけじゃない。世の中には仲間がたくさんいる。」
きっとそう感じていただける本だと思います。
下に全巻のリンクを貼っておきます。
良ければ手に取ってみてくださいね☆
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